着物ストーリー後半 点が繋がった日
前回の続き。着物マイストーリーでは、私自身が着物に幾度か触れたものの、着物としてはハマってこなかった話から今回は後半です。
何かあなたのヒントになればと思って書きますので、少々お付き合いください。
ご縁で料亭の若女将の修行に入る事になり、それまでファッション業界一筋だったので、着物の着方も和のしきたりなどいざ知らずスタートし、当時引き継ぎでいらした先代の女将さん、例えるなら能面の女性の顔、一言でいうと「チョーーーーーー怖かった。」
その怖さが前面に出すぎて、アルバイトの子がどんどん辞めていき、お客様からも怖くてクレームがくるという。。この度お辞めになるということで回ってきたお話でした。
着物を着付けてもらったのは1度だけ、後は自分で着なさいね。 ちーん(T . T)
えっと、着物って習わなくて着れるんでしたっけ?? 他の人に少々部分的に教わったものの、それから着物の何がどうなってるか?も理解もできないまま毎日の営業という実務もあるし、動き回れるだけの着崩れなさと綺麗に着てないといけません。
ひと月くらい経った頃でしょうか? 実務と長時間労働と着物が着れないし、着れるきもしない。。とどんどん廃人感が強まってきた頃、輪をかけて鬼の上司に言われた一言「このままでは継続は無理かもね!!!」と。
そう言われて辞めることもできたけど、尊敬する社長さんから頂いたお話だし無下にしたくない。。
その時浮かんだのが老舗料亭菊乃井の女将さん本で読んだ「人にできることは自分にもできると思ってやれ」という言葉。
その日着物を着たら、これまでの点がやっと繋がった感じがして着物が着れたんです✨
それからは1段階段を上がった様に仕事も頑張ることができて、業績も上がりこれまで会う機会もなかった様な客層のお客様からも多大な影響を受けて楽しく働きました。
時が経ち料亭は卒業し、次は某財団法人の着物インストラクターの中級講師の資格を取っていました。
「私でも着れたのだからみんな着れるよ!」と伝える側になりたいという理由で。
この経験がきっかけで、日常を着物に「着物をワードローブに!」のコンセプト普及に向けて、教室をしたり着付けの仕事をし始めました。
次回は、着物の参考になった人。8さんについて書きますね。
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